蕎麦屋・御陵・城跡に行った話

 2017年最終日の東京の朝は爪先ほどの雪がちらつく寒さ。マフラーを苦しくならないしかし隙間を作らない程度にギュッと締め、歩いていると灯油売りの車のスピーカーから悲しいBGMとともに18リットル1680円の声が。年末に浸りながら駅に向かって歩く。御陵に向かおうとしている。2017年はあまりいろんな所へ行かなかったので、最後にどこかへ行きたい。そうだ前々から気になっていた御陵に行こう。気になったのは例のごとく以前にブラタモリで見たからで、そして御陵とは武蔵陵墓地の通称で天皇陵のこと。そう思って前日に友人T君に誘いの連絡を入れると二つ返事で快諾。御陵は高尾にあるのだが、高尾山の麓に美味しい蕎麦屋があってそこにも行こうと言う。大晦日だしそれは名案だと思う。なので駅から電車に乗って、まず向った先は高尾山口駅である。

 

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 集合は11時。そのちょっと前に着き、観光案内所を見つける。蕎麦を食べて御陵に行って、それだけだと時間が有り余ることは必至で、その次に向かう先を決めるため観光案内マップを貰おう。入ったら登山ガイドマップをどうぞと手渡され、山には登らないのだがと思いつつ断るのも躊躇われたので、それとクリアケースのスタンドに立てかけられた自由に持ち帰ることが許可されているはずの八王子観光案内マップを2つほど持って出る。T君と落ち合い、蕎麦屋に向かう。向かった蕎麦屋の名前は高橋屋と言う所である。入るのに並ぶことはなかったが、中は結構席が埋まっていて賑わっていた。私は温かいとろろ蕎麦を頼んだ。T君はざるのとろろ蕎麦を頼んだ。蕎麦は大変美味しかった。

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 蕎麦屋を出て電車に乗り、一駅戻って高尾駅に着く。京王線のホームでは特に意識されなかったが、JRの北口の降り口に続くホームあたりは鄙びた感じがとても良い。駅を出て、所々に武蔵陵墓地はこちらの看板があり、指し示す先の方へ10分そこら歩いていると御陵に着いた。正門より入って続く玉砂利の並木道から陵墓まで、人がほとんどいなかったのも相まって厳粛な雰囲気である。これは来て良かった。

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 一通り見回った後、八王子城跡に向かう。実は蕎麦屋でマップを見ながら次に向かう先を決めていた。大通りに沿って北に向かって2kmぐらい歩いて、信号機に取り付けられた八王子城跡入口の看板から小道に入ってさらに1km以上歩いて、ようやく城跡の入口に着く。

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 本丸跡はさらに山の上にあるという。しかしここまで来たら登らざるを得ない。登って登って、わりかし登っているぞこれ。

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 ようやく頂上に着く。お参りをする。ここではリサとガスパールの平皿が御賽銭置き場となっていた。

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 ここまでだいぶ歩いたので、山を降りてからさらに元来た道沿いを駅まで歩くのはなかなか難儀であると合意した。だからバスに乗って帰ることにした。八合目まで戻って、松竹バス停という看板の方があり、そちらの方から降りることにした。そのバスに乗れば八王子駅に行けそうである。しかしこの帰るに進んだ道、整備されておらず足場が悪い。

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 なんとか山を抜けると、民家の軒先で掃除をしているおじさんにここへは間違って来たのか尋ねられる。間違っておりません、今八王子城跡を見てきまして、松竹というバス停に向かっております。バス停は800m程先にあるという。スマホで調べていた時刻情報によると約10分後にバスは到着、それを逃すとさらにその1時間後となる。駆け足でバス停に向かう。すると先程のおじさんが車で来て、急いでそうだし用事ついでにバス停まで乗っけていってくれるという。ありがたいことである。そしておじさんがいくつもの面白話をし、T君は絶妙なタイミングで相槌および質問をし、私はその面白話および二人の掛け合いに感心していたら、いつの間にやらバス停を通り過ぎてしまい、結果なんやかんやで駅まで連れて行ってくれた。どうもありがとうございました。ベローチェに行き、私は紅茶を飲んで、T君は珈琲を飲みケーキを食べた。そして帰宅。良い年末だった。